漁法の種類とは?漁の方法を徹底解説!

日本の食卓に並ぶ新鮮な魚。それらはどのようにして漁獲されているか知っていますか?大抵、釣り竿で釣ったり、船で網を使い、魚を引き上げたりとそういったイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?しかし、漁業はもっと奥深くて面白いものなのです。そこでこの記事では、「新線な魚はどのように漁獲されているのか」について、漁法や漁の流れを紹介します。ぜひご一読ください。

1.新鮮な魚はどうやって漁獲されている?

魚の種類によって漁獲される方法は違いますが、大抵は海中から網を引き上げて漁獲するといった方法です。一匹一匹を釣り竿でつり上げていたら、かなり時間がかかってしまうし、大量の魚を出荷することもできませんよね。ですので、網を使って漁獲します。

1-1.色々な漁法がある

漁には色々な方法があります。漁業の方法はおそらく皆さん、ご存知ではないでしょうか?沖合漁業や遠洋漁業、その他色々とありますよね。しかし、魚を獲る漁法にも種類があるのはご存知でしょうか。

・まき網漁
・カゴ漁業
・ごち網漁業
・延縄漁業
・刺し網漁業
・たこつぼ漁業

上記の漁業を見るだけでも、たくさんの漁法がありますよね。しかし、ここで全てを説明してしまうと長くなってしまうので、この記事ではまき網漁について、詳しく説明させていただきます。

2.まき網漁を紹介

まき網漁とは、最初に魚を探すためにソナーや、魚群探知機、目視を駆使し魚の群れを探し出します。そうしてみつけた魚の群れの動向を予測し、魚を囲むように網を広げていき、大量の魚を引き上げます。それがまき網漁の主な概要です。

2-1.まき網漁は3つの船で漁を行う!?

上記でも説明しましたが、まき網漁ではソナー、魚群探知機、目視で魚の群れを探し出す、魚を漁獲する、魚を保管することが必要です。しかしその三つは、1つの船で行っているのではありません。1つ1つの船が役割を担っているのです。

・魚探船
・網船
・中積み船

それではそれぞれの役割を担っている、3つの船についてを紹介します。

2-2.ソナーや魚群探知機で魚の群れをいち早く察知する船(魚探船)

まずは魚探船から紹介します。魚探船とは単純に、魚群探知機やソナーがついた小型船のことを指します。この魚探船は魚を探し出すことに特化した船ですので、漁獲することはありません。

2-3.漁獲専用の船(網船)

続いては、上記で説明した魚探船で探し出した魚の群れを捕獲することに特化した網船です。探知した魚の動向を予測し、先回りして網を仕掛けておきます。それに気付かない魚の群れたちが網に捕まり、漁獲されていくのです。

まき網漁をもっと具体的に説明すると、最終的には網を円状にし、その網の中に入った魚たちを漁獲します。網を円状にするといっても、一台じゃ相当難しいです。ですので、網を一箇所で固定しておく船と、魚を円状の網に入れていく船の2つで構成されています。その2隻の船を駆使することにより、魚を網の中に追い込むことができるのです。

2-4.網に入った魚を積む船(仲積み船)

最後は、仲積み船です。この船の主な役割としましては、網船で漁獲された魚たちを中積み船に運び、積み換えるということです。そうすることにはメリットが2つあります。

・網船が漁に専念できる
・漁獲した魚を新鮮に保つことができる

網船には、大量の魚を保管しておくスペースがありません。しかし一回のまき網漁で獲れる魚はかなり多いので、魚を保管できずに痛めてしまう可能性があります。

そうなると、出荷もできないし魚の大切な命を無駄にしてしまいます。ですが、この仲積み船があれば、獲った魚を新鮮な状態を保ったまま保管できますし、網船は魚を仲積み船に保管できるので、漁に専念できるといったメリットがあるのです。


3.まき網漁の具体的な漁の流れを紹介!

それでは、まき網漁の具体的な漁の流れについてを紹介をします。まずは、魚群船で魚の群れを探し、見つかれば網船に連絡します。連絡を受け取った網船は早速、魚の群れの動向を予測し、魚を囲むように網を海中に広げていきます。

魚を完全に囲んだら、底にワイヤーがついているので、それを徐々に締めていきます。そして底が完全にしまったら網を徐々に狭めていき、十分に網を狭めたら仲積み船に魚を積み込みます。まき網漁はそれを繰り返して大量の魚の鮮度を保ったまま、出荷することが可能になります。

3-1.獲れる魚はたくさんある!

まき網漁で獲れる魚はたくさんあります。全部あげてもキリがないので、代表的な魚を紹介します。

・スズキ
・アジ
・サバ
・イワシ
・サワラ
・太刀魚

需要のある魚が豊富に漁獲されます。

4.まとめ

いかがでしたか?まき網漁について理解することができましたか?まき網漁は大量に魚を漁獲することができ、仲積み船に魚を載せ替えることで鮮度を保つことができます。それぞれ役割分担をしっかりしているからこそ、安定した漁獲量を維持できるのでしょう。

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