漁業の種類はどれくらいある?日本の食卓を支えてきた漁業

漁業といっても色々な種類があるのはご存知でしょうか?日本では先人たちが受け継いできた、伝統の文化があるのです。しかもそれぞれの漁業には、獲れる魚も違うのです。そこでこの記事では、漁業の歴史から、数ある漁業の種類について詳しく説明します。ぜひご一読ください。

1.そもそも漁業の始まりとは?

そもそもの漁業の起源は一体なんなのでしょうか?もともと日本人は縄文時代から魚や貝類を食べて生活していました。その当時は手軽に獲れたということもあって人気だったのでしょう。その証拠として、日本全国の各地に貝塚が発見されています。大阪の岸和田市にも貝塚という地域がありますが、その由来ももともとは食べた貝を一箇所に集めていたからということで、貝塚と名づけられたんだとか。

1-1.漁業は古墳時代から始まっていた!?

実は、漁業歴史とは深いもので、今から遡ること1768年前の古墳時代から漁業は始まっていたとされています。今でこそ漁業をする際には船を使っていますが、当時はそんな立派な船はありません。ですので、川に出向いて手づかみで魚を取ったり、釣りなどをして魚を獲っていたのでしょう。

当時、食べられていたであろう魚は、コイやアユ、フナだと考えられています。他にも、海で魚を獲る際には、タイやカツオなどを獲って食べていたんだとか。当時の人々にはなくてはならない食材だったことがわかります。

2.漁業の種類はたくさんある!?

冒頭の方でも説明しましたが、漁業には色々な種類があります。その種類によっても取れる魚が変わってきますし、漁業の期間も違います。

・養殖漁業
・栽培漁業
・沿岸漁業
・沖合漁業
・遠洋漁業

上記の内容について、概要とどんな魚が獲れるのかを紹介します。

2-1.養殖漁業

養殖漁業とは、海に出航して魚や貝を獲りに行くのではなく、魚たちを自身の持っているいけすなどで育てて、大きくなると同時に出荷する漁業です。養殖漁業のメリットとしては、数がどんどん減ってきている魚を大量に育て、天然で取れた魚よりも安く出荷することができます。

養殖漁業で獲れるものは沢山ありますが、有名なものをあげると「近大マグロ」などでしょう。近大マグロとは、「近畿大学水産研究所」で初めて完全養殖に成功したマグロです。他には、海苔や海藻、貝類でも養殖することが可能です。養殖漁業により、天然物だと高額になるうなぎなどは、一般家庭でも食べられるよう安価で出荷することができるのです。

2-2.栽培漁業

栽培漁業は、上記の養殖漁業と似たところがありますが、1つだけ根本的に違う部分があります。養殖漁業は育てた魚を出荷するのに対し、栽培漁業は稚魚から自身で生活できるようになるまでいけすで育てます。その後大きくなったら、海へ放流するというのが栽培漁業です。

栽培漁業ではマダイやクロダイ、クルマエビなどを育てて海へ放流しています。人は必ずと断言していいほど、魚を食するのは当たり前の行為です。消費ばかりしていると、いずれ食べられる魚の数が減ってしまい、絶滅してしまう危機もあります。ですので、一番か弱い稚魚を魚として独り立ちできるように育てて放流しています。

2-3.沿岸漁業

日本の漁師のほとんどは、この沿岸漁業だということを知ってましたか?日本の沿岸部は北から流れてくる親潮と、南から流れてくる黒潮がぶつかり合う漁場です。世界的に見てもこの海流がぶつかりあう日本の沿岸は、好漁場だとされています。沿岸漁業の漁師が一番多い訳は、日帰りで帰ってこれることが一番の理由でしょう。

獲れる魚は、一般家庭の食卓で並ぶほとんどの魚が収穫されています。他にも、海藻や貝類を収穫しています。地域によっては穫れる魚、獲れない魚もあるのでご自身の住んでいる地域の旬の魚を調べてみるといいですよ。

2-4.沖合漁業

日本の漁業で一番多いのがこの、沖合い漁業です。沖合漁業では、日本の近海で漁をするのですが、2〜3日は家に帰ることができません。それだけ詰めて漁をするのですから、当然収穫量も多くなってきます。

この漁で穫れる主な魚は、サンマやイワシ、アジ、イカ、鯖などです。他にも、えびやズワイガニなどの甲殻類も獲ることができます。

2-5.遠洋漁業

遠洋漁業は主にマグロやカツオなど、比較的高値で取引される魚が収穫されます。遠洋漁業の特徴は一度出港すれば半年から1年は帰ってこないという事です。しかしここで疑問になってくるのが、「どうやって漁獲した魚を日本に運ぶのか」という事です。方法は色々あります。

・船内に冷凍できる機能が備わっている
・漁場付近で冷凍できる場所を借りる
・飛行機で送る

こうすることによって、不要な経費を使うことなく漁業だけに集中するのです。そのために、半年〜1年は帰ってくる事ができません。カツオのたたきや、マグロの刺身は遠洋漁業の漁師さんのおかげで一般家庭の食卓に並ぶ事ができるのです。

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。漁業は遥か昔から受け継がれてきた伝統だということを理解していただけましたか?三栄丸では、新鮮な東京湾の海の幸を保田港より直送させていただきます。

自社で船を所有しており、自らが漁獲する事で、お客様の要望に柔軟に対応する事ができます。鮮魚を注文するなら、三栄丸にお任せください。